前回このブログを更新した直後(3月22日の夜)から夫が入院しています
詳しい経緯は下記の「Read More」の方に書きましたが、
数日にわたって様々な検査を重ねた結果、結腸癌であることがわかりました。
つい最近、インターネットで女優の坂口良子さん(私の好きな女優さんの一人でした)がお亡くなりになったというニュースを知りましたが、彼女も結腸癌だったと知り、
一瞬ドキッとしてしまいましたが、私自身がいつも思っていることを思い出すように努めました。
私は、
誰にでもそれぞれ寿命があるので、
いつ・どのような形でこの世を卒業するかは、人それぞれである・・・と信じています。
夫自身は両親を癌で失くしているので、事実を受け止めるのが大変辛かったようですが、
火曜日(3月26日)に癌細胞の摘出手術を受けました。
手術はお陰様で上手く行き、担当のお医者様のお話では「肝臓への転移も見つからなかった」とのことでした。
私達はひとまず安心・・・。
もちろんこれからも油断はできませんが、とにかく今は「夫が生きていてくれている」ということが私には何よりも嬉しいです
まだ集中治療病棟に入っていますが、「気分の良い日」と「そうでない日」があります。
普通病棟と違って、面会時間の制約が厳しいので、私と息子は少ししか夫に会えませんが、それでも私は毎日病院に通い、息子も時々ですが一緒に病院に来てくれます。
夫の意識ははっきりしているので、「気分の良い日」は本当によく喋ります
これからしばらくは息子との二人だけの生活、夫の回復を祈りながら病院に通う毎日・・・というライフスタイルになりそうですが、息子の存在がとても大きな助けになっていて本当にありがたく思っています。
「息子が大人でよかった」とつくづく思います。
一番最初に病院に連れて行ったときは、今までに見たことのない父親の姿を見て病室で号泣してしまった息子ですが、事実をしっかりと受け入れ、自分のできることをを一生懸命にやろうとしてくれています。
私達家族三人は、今回のことで既に多くのことを学ばせていただいています。
具体的なことはまた私の気が向いた時にでもお話しようと思いますが、
夫が自分の命をかけて頑張っている姿を見ていると、
「夫のその努力を無駄にはしたくない・・・」と心から思います。
私自身も無理をしないで、これからは夫の看病に徹したいと意欲満々です
ただ・・・
まだまだ先の長い「私達の新しいチャレンジ」の中で
私はひょっとしたら音を上げたくなったり、愚痴ったりし始めるかもしれませんが(笑)、
そんなときに、この記事を読み返して、今ここで宣言していることを再確認したい・・・と思い、このブログで今の私の気持ちを公表させていただきました。
読んでくださった皆さん、
ありがとうございました・・・
→ ReadMore
夫は、
1ヶ月ほど前に腹痛が起こり、痛みがあったり治まったり・・・という症状がしばらく続きましたが、痛みはいつの間にかそれは消えてしまいました。
ただその時に、私は夫の年齢も考えて「今まで健康に過ごしてきたけれど、1年に1度くらいは健康診断を受けた方がいいんじゃない?」とは話していました。
「ガマンできない状況になったら診てもらうよ。」と男性特有(?)の返事が返ってきて、その時の会話はおしまい・・・
それからしばらくして、今度は左脚にひどいむくみが現れ、さすがに夫も「何か変だ」と思い、「医者に診てもらって来る」と行って病院に出かけました。
その時の診断では原因は不明でしたが、「脚の血管に血痕があり、血液の循環を鈍らせている」との診断を受けました。そして血液の流れを促すための薬を処方していただき、それを飲みながら定期的に血液検査も受けていました。
ところがそれから10日くらい経って、夫は激しい腹痛に襲われ、今度はその痛みが消えることなく続いたので、その日の夜中に私が車を運転して近くの救急病院に連れて行きました。
その時の診断でも原因がわからず、一旦帰宅するようにお医者様に言われましたが、私が「原因がはっきりするまでしっかり検査をして下さい!」と食って掛かったので(笑)、お医者様も「それじゃ、今晩はこのまま入院して様子をみましょう。」と言って下さいました。
注:
カナダの医療システムは税金で支えられているので、普通の治療費等は全て無料なのです。
(息子を出産した時も無料でした。)
ですから、よほど深刻な問題でない限りは、経費節約のためだと思いますが、患者を入院させない傾向があるようです。
(出産時も母子共に異常がなければ、出産後24時間以内には病院から追い出されます・・・笑。)
地元の救急病院は規模の小さな病院なので、翌日夫は施設の整っている街の大病院に運ばれ、そこでスキャンなどの検査を受けましたが、ここでも原因不明という診断
この時点で検査漬けで夫もウンザリして「自宅待機でも仕方がない」と諦めかけ、帰宅の準備をし始めた途端に貧血を起こして気絶してしまったらしいのです。
このときにさすがに病院のスタッフたちがビックリして、やっと予想以上に深刻な状況であることを悟ってくれたようです
それが土曜日(3月23日)の夜のことでした。
病院から私のところに連絡が入り、「ご主人の容態がおかしいので、大病院の方にすぐに来てください。」ということでした。
大病院は息子の学校の近くなので、やはり自宅からは車で30分くらいかかります。
普通はこういうニュースを聞いた家族が運転をすると、気持ちが動転していることが多いので車の運転も他人がした方がよいのですが、私達には近くに頼れる人が残念ながらいないので、私は自分自身に「落ち着いて、落ち着いて・・・安全運転よ!」と言い聞かせながら車を走らせて病院まででかけました。
夫は集中治療室で様々な検査を受けていましたが、意識はハッキリしていて話もできました。
その日はやはり原因が見つかりませんでしたが、翌日になって肛門からの内視鏡検査でようやく癌細胞が発見されました。
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